● 治療に対する不満をとる方法
こんばんは。加藤隆佑です。
私は、来週は名古屋に出張です。子どもも連れて行くのですが、出張の合間に、長島スパーランドに行って、子どもと一緒に遊ぼうと画策中です。楽しみです。
さて、今日の本題に入ります。
患者さんから、コメントやメッセージをいただくことが多いのですが、その内容を拝見させていただくと、治療に満足されていないという内容もよく見かけます。
いろんな理由で満足されていないのですが、一番の問題はコミュニケーションであることが多いです。
コミュニケーションの問題により、自分の思いを伝えられていない、自分の思ったことをしてもらえないのです。
その背景には、短い診察の時間内で自分のいいたいことを伝えるのは難しいということがあります。
逆に、自分のいっていることが、医師に分かってもらえると、とても満足のいく治療に変わります。
そのためにどうしたらよいでしょうか?すぐにできるアドバイスがあります。
例えば、「最近お腹がいたいのです」と訴えた場合です。そこから先は医師が主導となって、その症状に対して細かく問診して、原因や対処法を追求していくことになるパターンが多いです。
その流れの会話だと、患者さんがその痛みに対してどうして欲しいのかが、医師に伝わらないまま、会話が続いていくことになります。
その結果、患者さんが希望もしないような検査をうけたり、薬をのむこともあります。
もし、そのような提案があったら、気分がのらない場合は、薬や検査を受けたくないことを表名して、それならばどうしたいのかを理由も含めて話すべきです。
しかし、中にはそのまま受けいれてしまう方もいるのです。それが不満につながるのです。
それを回避するコツは、初めに自分の症状を言うときに「痛いので、○○してほしい」までしっかり言うことです。
その上で医師と会話を続けていくことが大切です。
「痛いから不安で検査をしてほしい。」
「痛いけど、最近便秘がちのせいだと思うから、このまま様子みたい」
といった上で、それに対して、「先生はどうお考えですかね?」みたいな感じで会話を進めたほうが、短時間でより効果的な会話につながります。
簡単なことですので、やってみてください。
メールマガジンでも、主治医との関係での悩み相談のアドバイスをしています。
治療歴12年目のがん治療専門医によるがん治療のサポート
加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
肝臓専門医
内科認定医
がん治療認定医
手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。