抗がん剤による血管痛の対処法

● 抗がん剤による血管痛の対処法

こんにちは。加藤隆佑です。

今日は、抗がん剤治療を点滴で受ける際に、血管痛を感じることがあるときの対処法についてお話したいと思います。

なぜ痛みが起きるかについて説明します。

1、薬が酸性もしくはアルカリ性に傾きすぎているという原因

2、薬の浸透圧が高いという原因

3、薬自体に、刺激があり、血管の細胞にダメージを与えるという原因

以上の原因が考えられます。

主に、ファフモルビシン、ジェムザール、ダカルバジン、ナベルビン、エルプラット、アドリアシンという抗がん剤で起きます。

私たちとしては、なるべく、太い血管に点滴をする、毎回点滴をするための血管をかえるといった工夫をしてますが、それだけでは、防ぎきれません。

さて、それ以外で有効な方法は、点滴をしている部分を温めるという方法です。

温めることによって、血管が拡張し、薬が血管の細胞に接触する程度がへり、血管痛が減るのです。

ちなみに、ファルモルビシンの場合は、点滴終了後は、3日程度、アイスノンなどで、点滴した部分を冷やすとよいです。

また、ダカルバジンの場合は、点滴中に、部屋のブラインドをおろし、電気を暗くして、薬が光に当たるのをふせぐとよいです。

これらの工夫をしても、どうしても、対処できない血管痛は場、ポートというものを皮下にうめ込んで、抗がん剤を投与していくことになります。

血管痛のない薬が開発されてほしいものです。

さて、それ以外の副作用の対処法のアドバイスは、こちらでも書いています。

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加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
肝臓専門医
内科認定医
がん治療認定医

手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。

ジェムザールによる血管痛をとる方法

● ジェムザールによる血管痛をとる方法

こんにちは。加藤隆佑です。

2日前は当直でした。

ところで、35歳すぎて当直すると、体に疲れがたまりやすくなりましたが、食事内容を工夫し、漢方を飲むようになると、全く疲れなくなりました。

食事と漢方というのは、アンチエイジングにもとても大切であることを、自分の体を通して感じる今日この頃です。

さて、今日の本題です。

膵がんや乳がんの治療で用いられるジェムザールのお話です。

このお薬は比較的副作用が少ないのですが、ジェムザールの点滴を受ける時に、血管に痛みを感じる方が、いらっしゃいます。 

ジェムザールは酸性に近いので、痛みがでます。

その場合の対策の1つが、ジェムザールを溶かす液体をブドウ糖にすることです。 

もし血管痛がでた時に、ジェムザールを溶かしてあるボトル(ぶら下がっている点滴)が、生理食塩水であれば、次回からは変更したほうがよいです。

次回からはジェムザールをブドウ糖液に溶かしてもらうように担当の看護師や医師に相談してみてください。 

もしそれでも痛みがでる場合には、温湿布が有効です。

血管を温める事により、血管が拡張して、薬が血管にあたる割合が少なくなるからです。

ちょっとした工夫で、抗がん剤による治療の苦痛は減らせます。

メールマガジンでも、治療を楽にうける工夫をお話していますので、治療を楽に受けたい方はこちらです。

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