抗がん剤による吐き気が、とれないときに、どうしたらよいか?

● 抗がん剤による吐き気が、とれないときに、どうしたらよいか?

こんにちは。加藤隆佑です。

最近、以前に自分で書いたブログを読み返していますが、「さよならたまちゃん」という漫画を紹介したこともありました。

主人公は、精巣がんで、抗がん剤で根治が望まれるために、激しい吐き気という副作用に悩まされながらも、治療を続けている姿が、リアルに描写されていました。

副作用として、吐き気がでやすい抗がん剤があります。例えば、FECやBEPなどが、その代表です。

そのようなお薬による治療を受けても、症状が出ない方もいますし、副作用対策(セルフケアも含みます)をすることにより、吐き気が治まる方もいます。

一方で、何をしても、吐き気を抑えることができないケースもあります。

とても、個人差があるのです。

さて、その記事を書いた時に、以下のようなコメントを、読者さんからいただきました。

「私も<タマちゃん>を読みましたし、私の場合も、作者ほどではないものの、かなりひどい吐き気に苦しみました。

そして、先生や看護師さんの吐き気に対する理解がまだまだ不足しているなぁという感想を持ちました。」

たとえば、「水が飲めない」と言っているのに錠剤の胃薬を処方されたり、話しかけられるのも苦痛なのに答えないからと大声で、「どこが痛むの?」なんて質問したり・・・

甘味は特に吐き気を増すと言っているのに、「スポーツドリンクで水分と電解質補給を」なんてトンチンカンなことを言ったり・・・

というコメントを、読者さんからいただいたのです。

そのような一面が現場であるのも、事実です。

さて、完治の可能性が低い状況で、どのような手段を用いても、日常生活に支障がでるような吐き気を抑えれないならば、私はその抗がん剤をやめることを提案します。

しかし、完治の可能性がとてもがんならば、やめるという提案をするかといいますと、しない可能性が高いです。

しかし、いつも判断に迷いがでます。頑張ってほしいという思いと、その苦しさをなんとかとってあげたいという気持ちがでてきます。

激しい吐き気の回避と抗がん剤治療の継続を天秤にかけるという、本当に悩ましい問題です。

吐き気といった副作用のない薬が早く開発され、治療による苦しみがなく、がん治療を受けられる時代になってほしいです。

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加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
肝臓専門医
内科認定医
がん治療認定医

手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。

抗がん剤の副作用がでやすい人の共通点

抗がん剤の副作用がでやすい人の共通点

こんにちは。加藤隆佑です。

さて本日の本題に入ります。抗がん剤治療をしようかどうか悩まれている方から、よく聞かれる質問です。

「抗がん剤治療は苦しいですか?」

実はこれはとても難しい質問です。どの程度の苦しさを感じるかは、個人差があるからです。

例えば、女性は痛みに強く、男性は痛みに弱い傾向にあります。だからこそ、女性は出産にも耐えれるのですが、同じことを男性がやることは無理でしょう。

同じ苦しさだったとしても、受け止め方に個人差があるということです。

ただし、一つ言えることはあります。副作用を抑える薬も発達しました。抗がん剤治療をしながら、働かれている方もたくさんいらっしゃいます。

つまり、日常生活を問題なく暮らせるくらいの苦しさにとどめることができるということです。

ただし注意すべきことがあります。

始めのうちは、たいした副作用はなくても、長く使ってくると副作用がでやすくなることがあることです。

例えばエルプラットという薬を長期間使っていると、「しびれ」という症状がでやすくなります。

長期間使用していくときは、慎重に副作用の出方にかわりがないかどうかをみていかないといけないのです。

副作用の程度が強くなれば、お薬を変更することも考えないといけないかもしれません。

また、ベットに寝ている時間が長くなり、体力が無くなってきても副作用はでやすくなります。

リハビリをすると、副作用が軽くなるというデータあることも、体力を維持する事の重要性を物語っています。

副作用を減らすコツは他にもありますので、それを知りたい方はこちらです。

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加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
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