がんによる腹水による症状をとる方法

● がんによる腹水による症状をとる方法

こんにちは。加藤隆佑です。

さて、今日は腹水による症状をとる方法です。

がんが進むと、がん性腹膜炎になり、腹水がたまることがあります。少量の
腹水だけならよいのですが、多量にたまるとお腹がはって、とてもつらいです。

一般的には、尿をだすお薬を飲んだり、漢方薬で治療を試みるケースが多いの
ですが、症状がとれないことが多いです。

そのような方法で改善せず、お腹のはりが強い場合は、腹水を直接抜く
こともします。

お腹に細いチューブを留置するだけですので、簡単にできるのですが、抜く
だけですと、腹水の中にある体の栄養分(アルブミン)も一緒に外に出て
しまいます。

つまり、低栄養がさらに悪化します。それは、体の浮腫をさらに悪化させて
しまいますし、体の血のめぐりも悪くします。

私はそのようなケースでは、「腹水濾過濃縮再静注法」を用いることが多いです。

摂取した腹水を、機会にかけて濾過します。そうすることにより、腹水の中の
細菌やがん細胞を取り除きます。さらに濃縮して、アルブミンといった体に
有用な物質を濃縮して、点滴で体に戻すのです。

栄養分を体内に戻すことは、とても強いメリットです。

それをしたとしても、副作用は強いものはありません。一番頻度の高いものは、
軽度の発熱で、約半数の方に一時的に認めます。

保険診療内では2週に1回できますので、腹水によるお腹の張りが強い場合は、
私はこの治療がベストではないかと考えています。

腹水で困っている場合は、主治医の先生に相談してみてくださいね。

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加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
肝臓専門医
内科認定医
がん治療認定医

手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。