イリノテカンによる下痢の克服法その2

● イリノテカンによる下痢の克服法その2

こんにちは。加藤隆佑です。

がん治療で、抗がん剤治療を受けるならば、大切な事は副作用をいかに克服するかです。

抗がん剤の副作用で死亡するリスクは一定程度あります。

そんなリスクがあっても、それを上回る利益があるからこそ、抗がん剤を使うのです。その利益というのは、治るかもしれない、長く生きれるかもしれないということです。

副作用というのは医師だけの努力では、対処できないので、患者さんも、日常生活の中で副作用を減らす工夫が大切だと思います。

本日は先日に引き続きイリノテカンの下痢のお話です。

前回の記事はこちらです。

この薬を使っていると、下痢に悩まされる方はたくさんいらっしゃいます。

下痢になる→食欲なくなったり、脱水になる→栄養状態の悪化→体の免疫力の低下を引き起こしたり、抗がん剤の副作用がでやすくなる。

悪循環ができてしまいます。下痢に対する対処法はある程度決まっています。その通りにやれば、症状はかなり和らぎます。

ここから先は、イリノテカンの遅発性の下痢の対処法について詳しくお話しますね。

まずはその原因です。

イリノテカンの代謝産物の一つに、SN-38というものがあります。それにより、腸の粘膜が荒れてしまい、下痢になるのです。それを防ぐコツは、腸内をアルカリ化にすることSN-38を早めに体外に出すために、便秘にならないようにすることです。

マグラックス
ウルソ
半夏瀉心湯

という薬を処方して、副作用対策をしています。それではセルフケアでできることしては何でしょうか?

まずは、アルカリイオン水です。

投与してから数日は数日はそれを1~2L飲んでみましょう。それ以外には、

お腹を冷やさない。
肛門を清潔にする(ウオシュレットやシャワーで洗ったりする。紙質の悪いトイレットペーパーを使うと、肛門があれて、とてもつらいですよね。)
消化のいい食べ物

です。

今回のテーマは下痢対策でしたが、ふだんから腸内細菌をなるべくいい状態にもっておくことも大切かと思います。免疫の7割のつかさどるのが、腸だからです。

腸内細菌をいい状態にしたら、免疫力アップになります。がんの治療効果もあがります。普段から腸内細菌によい食事も心がけください。

治療歴12年目のがん治療専門医によるがん治療のサポート

抗がん剤治療の悩みをとる無料メールマガジン

がん治療の悩みをとる方法

加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
肝臓専門医
内科認定医
がん治療認定医

手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。