イリノテカンの副作用の下痢を防ぐ方法

● イリノテカンの副作用の下痢を防ぐ方法

こんにちは。加藤隆佑です。

まだ2月なのですが、札幌はだいぶ暖かくなってきました。春も近いようで、うれしい気持ちになります。

さて、今日はイリノテカンの副作用の一つである下痢のお話です。

いろんな抗がん剤の副作用に下痢はあるのですが、イリノテカンの場合はその頻度は高いです。

約6割の方が下痢になると言われています。

下痢はあなどれません。

下痢になる→食欲なくなったり、脱水になる→栄養状態の悪化→体の免疫力の低下を引き起こしたり、抗がん剤の副作用がでやすくなる。

悪循環が生まれます。

イリノテカンには24時間以内にでる下痢と、投与後1週間くらいしてからでる下痢があります。

今日は24時間以内におきる下痢について詳しくお話します。

普通ならば、腸の中をゆっくり食べ物が進んで水分が吸収されて肛門にたどり着きます。しかしイリノテカンによる刺激で、腸の動きが早くなり、水分が吸収される前に便が肛門にきてしまします。その結果、下痢になるのです。短期間で治るとはいえ、つらい症状です。

対処法ですが、まずはそのことをちゃんと主治医に伝えましょう。

がまんしても何もいいことはありません。

病院から処方してもらえる抗コリン薬、ロペミンという頓服の薬も効果的です。

何回もイリノテカンを投与していると、下痢のでるパターンというのがわかるはず。下痢のでそうな予兆が分かったら、早めに下痢止めの薬を飲むのもいいでしょう。

それ以外にも、下痢のでやすい期間には、

お腹を冷やさない。
肛門を清潔にする(ウオシュレットやシャワーで洗ったりする。紙質の悪いトイレットペーパーを使うと、肛門があれて、とてもつらいですよね。)
消化のいい食べ物

このようにセルフケアがとても大切になってくるのです。

ちょっとした工夫で楽に抗がん剤を受けれるようになります。

がんと向き合う上で大切なことは、実は抗がん剤治療以上に、セルフケアにあるのです。

治療歴12年目のがん治療専門医によるがん治療のサポート

抗がん剤治療の悩みをとる無料メールマガジン

がん治療の悩みをとる方法

加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
肝臓専門医
内科認定医
がん治療認定医

手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法など、がん治療に関わることをアドバイスしています。