エルプラットによるしびれいった副作用を防ぐ方法

● エルプラットによるしびれといった副作用を防ぐ方法

おはようございます。加藤隆佑です。

さっそく本題です。

今日は、大腸がんや胃がんで用いられる抗がん剤であるエルプラットの副作用対策についてお話します。

エルプラットは治療でとても重要な武器になります。

例えば、大腸がんで肝転移があって手術ができなかった方で、この薬を使うことにより、手術ができるようになり、癌をすべて取り除くことができることもあります。

そんないい薬なのですが、弱点の一つが”抹消神経症状”です。抹消神経症状にも、2つの種類があります。

1、 薬の投与後数日の間におきる末梢神経症状

手、足、口周囲の感覚の麻痺、ときに痛みを伴うこともあります。“冷たいと感じること”により、症状がでることがおおいです。2-3日で症状はよくなることがおおいです。

2、この薬を何回も使用していると、しびれの原因となる物質が少しずつたまることにより生じる抹消神経症状

症状は長時間続きます。ただし薬を3ヶ月お休みしたら、75%の方は症状がよくなります。

具体的な症状としては、しびれや痛みのために、ボタンがはずしにくい、しびれて歩きにくい、細かな作業がしにくいといった症状です。

今回はまず1の症状に対する対処方法をお話しますね。この症状は、冷気や冷たいものに触れることで引き起こされます。

正確には”冷たい”と感じることにより引き起こされます。

例えば、寒い外から、室温20度の部屋に入ったとします。

体は暖かいと感じるから大丈夫です。逆に、真夏日の35度の外から、室温20度の部屋に入ったとします。体は寒いと感じます。その際は、末梢神経症状が引きおこされるかもしれないのです。

同じ20度であっても、それが寒いと感じれば症状がでるかもしれませんし、そうと感じなければ大丈夫なわけです。

とはいうものの、”冷たい”と感じることを日常生活から完全に取り除くことはできません。

結論としては、以下のようなことが大切になります。

熱い夏の日でも、エアコンの冷たい風にあたらないようにする。

靴下やスリッパをはいたり、アイスクリームを食べないようにしたりする。

冷蔵庫の物、ドアノブ、郵便受け、はさみ等の金属製品を素手で直接さわらないようにしたりする。

次回は、この薬を何回も使用していると、しびれの原因となる物質が少しずつたまり、次第に強くなる抹消神経症状についてお話します。

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加藤隆佑プロフィール
小樽協会病院 消化器内科 主任医長
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
肝臓専門医
内科認定医
がん治療認定医