口内炎を予防する方法

●口内炎を予防する方法

今日は、抗がん剤の副作用の一つである口内炎をいかに防ぐかというお話をしたいと思います。

口内炎はとても不快な症状です。ひどい場合だと、口の中が真っ白になって、血がでることもあります。治療のためとはいえ、がまんするのもつらいです。

いままでやられていた対策として、

• 口腔内の衛生状態をきれいに保つ
• ハチアズレという薬を使ってうがい
• ステロイド入りの軟膏
• エレース•アイスボール(薬の一種)をなめる
• マーロックスというお薬でうがい
• 熱いもの、からいもの、酸味の強い物を避ける
• 抗がん剤の投与するときに口の中を氷などで冷却する

(口内炎の発生頻度の高い5-FUという薬を短時間で大量に血中に投与する場合に使われることもある方法です。その薬の投与の5分前から30分ほど、口の中に氷をいれて冷やします。)

これらは、効果があるときもありますが、効果に個人差がかなりあります。今あげた方法以外でとれる対策があるわけではないので、いろいろやっても、効果がなければ、”がまんするしかないですね”、という感じになっていました。

しかし、最近になりかなり効果のある予防方法がでてきたのです。

その方法は、エレンタールという栄養剤を飲むという方法です。

エレンタールは口内炎の発生をかなり軽減するかもしれないというデータです。

エレンタールに、グルタミンというアミノ酸が含まれていて、それが口内炎を防ぐようです。

エレンタールは、昔からある保険診療の中で処方することのできる栄養剤であり、安全なものです。

それが、がんの治療にも使えるようになってきたのです。

ごはんが食べれないときの栄養補給にもなりますし、腸管の免疫も高めます。それはよりよい治療効果にも結びつきますよね。

岐阜大学では、口内炎のできやすい抗がん剤治療をする患者様にこの栄養剤を飲んでもらうようにしてもらっているそうです。

岐阜大学のデータでは、これまで生活に支障のでる口内炎がでていたのが、この薬により生活に大きな影響をあたえる口内炎がでないようになったそうです。

(岐阜大学のやり方をもう少し詳しくお話しますと、エレンタール300mlにマーズレンSという粉薬を9g溶かして飲むという方法です。マーズレンSをいれることにより、グルタミン酸の量がさらに増えます。

ただし味がいまいちなので、シャーベット状にして、ちびちび飲んでもらったり、フレーバーを混ぜたりといった工夫をしてもらっているそうです。)

マーズレンSという薬をまぜずに、エレンタールだけのんでも効果はあります。

“絶対これがいい”という治療法ありませんが、エレンタールは効果が期待できる
治療です。

私の患者様にも口内炎で困っている方にはこの栄養剤をだして、口内炎が治りました。

口内炎で困っているときには、エレンタールのことも含めて主治医に相談してみてくださいね。