エルプラットによるしびれをとる方法

● エルプラットによるしびれをとる方法

こんにちは。加藤隆佑です。

先日開催された臨床腫瘍学会でエルプラットという抗がん剤によるしびれを和らげる方法を発表していたので、そのことについて書きます。

結論からいいますと、以下の通りです。

エルプラットを投与開始から投与終了までの間、充電式ホットインナーグローブを装着すると、手のしびれが和らぐ。

また日中でも、しびれの症状に悩まされいる場合は、日中も常にホットインナーグローブをつけるとよい。

つまり、手を温めるということです。

「充電式ホットインナーグローブ」というと、聞き慣れないかもしれませんが、充電式の手袋のことです。

グーグルなどで検索すると、簡単に購入できるようです。

試してみる価値はあるでしょう。

しかし、一番大切なことは、無理をしないで、しびれが強くなったら、エルプラットを休む事です。

それが一番確実な方法なのです。

ところで、抗がん剤の副作用をなくすコツは、メールマガジンにも書いています。

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ゼローダの皮膚障害と大腸がんの術後補助化学療法

● ゼローダの皮膚障害と大腸がんの術後補助化学療法

こんにちは。加藤隆佑です。

さて、本題に入ります。ゼローダは、大腸がんの術後補助化学療法で、よく使われます。そのような方から、皮膚障害で悩まれていることをよく耳にします。

この皮膚障害をがまんしながら、半年もゼローダを飲み続ける自信がないとおっしゃる方も多いです。

このことに関しての、私の意見をお話します。

実は、ゼローダ以外で、ゼローダと同等の効果があるとされる薬が何個かあります。UFT/ロイコボリンという内服薬や、TS-1というお薬です。

私は、ゼローダの皮膚障害のことを考え、ほとんどの患者さんにゼローダは使わずに、UFT/ロイコボリンを用いるのが現状です。

効果も同じです。

UFTの副作用の問題点に、肝障害の頻度がやや高いので、そこは注意をしますが、全体としては副作用の頻度も少なく、とてもよいお薬といえます。

さて、患者さんは、ゼローダしか選択肢がないと思うと、つらいにも関わらず、ゼローダを飲み続けますが、それ以外の選択肢があることも知ってもらう必要があります。

症状がつらいときに、主治医に、他の薬に変更できないかどうか、相談してもよいでしょう。

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ロンサーフという大腸がんに用いられる抗がん剤について

● ロンサーフという大腸がんに用いられる抗がん剤について

こんにちは。加藤隆佑です。

今日は、大腸がんに用いられるロンサーフの副作用などについてです。

ロンサーフが対象となるのは、今認可されている抗がん剤が効かなくなった大腸がんの方が対象になります。

朝食後及び夕食後の1日2回のむお薬です。

全生存期間も、長くなるというデータも出しています。

気になる副作用ですが、

白血球減少(76.5%)
吐き気 (63%)
疲労感 (52.9%)
血小板減少 (41.2%)
下痢 (41.2%)
嘔吐 (28.6%)
口内炎 (15.1%)

です。

一番気をつけなくてはいけないのは、白血球減少といった採血でしか分からない副作用です。

大腸がんのスチバーガというお薬は、副作用が強く、使いづらいお薬ですが、このお薬に関しては、スチバーガよりも、副作用も少ない印象です。

そうはいっても、副作用によって、体のだるさや白血球が減少して、ロンサーフを継続することが難しいケースも、珍しくないです。

副作用がつらいときは、無理をして継続するのはやめたほうがよいでしょう。

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スチバーガ錠による手足症候群を防ぐ方法

•スチバーガ錠による手足症候群を防ぐ方法

おはようございます。加藤隆佑です。

今日は、スチバーガ錠の手足症候群を防ぐ方法についてです。

一番の問題が、手足症候群なので、是非知ってほしいです。

手足症候群とは、手足の皮膚に副作用がでることであり、第一段階から第三段階まであります。

第一段階:手足の皮膚が一部赤くなりますが、日常生活には支障をおよぼしません。

第二段階:皮膚が角化し、ひびわれをともなうこともあります。痛みがでて、日常生活に支障がでます。

第三段階:角化やひびわれが悪化し、水泡になったり、潰瘍になったりします。激しい痛みがでて、仕事や日常生活ができなくなります。

軽い段階を含めると約8割、第三段階以上は約3割の方という高い頻度で、出現するのです。

この副作用を克服していくことが、必要なのです。

そのためには、「セルフケア」というのがキーワードになります。

すなわち、病院だけの診察では、その副作用を防ぐことができず、ご自身でのセルフケアが大切になってくるのです。

具体的には、

1、手足の皮膚を毎日チェックすることです。

多くの方は、第三段階で病院にこられることが多いです。しかし、第一段階をへて、第三段階にいくわけです。

従って、第一段階や第二段階になった時点で、病院に相談することにより、第三段階に到達することを防ぐことができるのです。 このお仕事は、ご自身でないとできません。

2、一回り大きめの靴をはくこと

体重や圧力がかかる部分に、皮膚症状はでやすいです。そうならない工夫が必要です。その工夫の一つが、少し大きめの靴をはいて、足にかかる圧力を減らすことなのです。

3、保湿を、こころがけること

ヒルドイド軟膏などを使います。ヒルドイドローションでは、保湿力が弱いので、軟膏の方がよいでしょう。

皮膚症状以外に、もう一つ大切なことは、血圧を毎日測定することです。このお薬は、血圧をあげることがあるのです。

以上のことに注意を払うことが、このお薬とつきあっていく上で大切なのです。是非、やってみてくださいね。

副作用を減らすコツは他にもありますので、それを知りたい方はこちらです。

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術後補助化学療法を受けるべきか悩んでる方へ

● 術後補助化学療法を受けるべきか悩んでる方へ

おはようございます。加藤隆佑です。

昨日は、カウンセリングの師匠と崇めている先生と、食事をしてきました。

人を援助することについて、改めにいろいろ考えさせられた一日で、とてもよかったです。そのことについては、後日みなさんとシェアできればと思います。

さて、今日の本題です。

術後補助化学療法を受けるべきかどうかのお話です。

そのようなお話をしようとしたきっかけは、

手術で大腸がんを全部がんを取りきったが、リンパ節転移がありました。再発予防のための化学療法をすすめられました。したほうがよいでしょうか?

こんなご質問があったからです。

そこで、大腸がんの術後補助化学療法を例にとってお話します。

まずは答えです。

教科書的には(ガイドラインのことです)やったほうがよいです。

しかし、受けることによるメリットやデメリットをしっかり認識して選択することが大切。

というのが私の見解です。もう少し詳しくお話しますね。

大腸がんの術後補助化学療法の対象となるのは、リンパ節転移がある方です(一部例外はあります)。しかし、そのような方の再発率はそれほど高いわけではないのです。

つまり、リンパ節転移のある人すべてに、化学療法を行ったとして、その中にもともと再発しない人もいれば、化学療法をやったとしても再発する人も含まれるわけです。

具体的な数値としてはどうでしょうか?

100人の方が術後補助化学療法をうけて、その中で恩恵がえられる人は7人というデータがでています。

「恩恵がうけれる人」の意味は、「術後化学療法をしなければ再発してたけど、術後化学療法をうけたことにより再発がふせげる人」ということです。それが7人ということです。

ちなみに、約2割の中のさらに一部の方は、治療をうけることにより、再発までの期間がのびると言われています。

反対の視点でみてみると、7割強の方は、受けても恩恵はなく、むしろ、経済的負担や抗がん剤による悪影響を受けるだけになります。

大腸がん以外の術後補助化学療法でも、だいたい同じような成績です。

そのことを知っていただいた上で、術後補助化学療法を受けるという選択はいいのですが、受ける前にちゃんと

1、術後補助化学療法を受ける利益
2、術後補助化学療法を受けることによる不利益
3、術後補助化学療法を受けないことによる利益
4、術後補助化学療法を受けないことによる不利益
5、術後補助化学療法を受けて再発したらどうなるのか?
6、術後補助化学療法を受けないで再発したらどうなるのか?

ということを、考えた上で選択しないといけないと思います。

抗がん剤である以上、副作用(場合によっては生命に危険が及ぶ場合もあります)があります。

再発はほとんどしなくなるという思い込みで抗がん剤治療をうけて、最終的に再発してしまい、抗がん剤治療を受けた意味がなかったのでは、と言われた方もいらっしゃいます。

そうならないためにもちゃんと、最低上にあげた6個のことを考えないといけません。それは医師だけで考えれることではありません。個人の価値観というのも絡んできます。

ガイドラインで推奨されているからやりましょう、と言われ、それだけの根拠で治療を受けるのはちょっと乱暴かなというのが、私の見解です。

そのあたりのことを考えつつ、主治医と相談してみましょう。

またがんによる死亡率を左右するものに、どのような食事をとるかということも要素になります。

私たちの細胞は、食べ物からできていることから考えれば、当然といえば当然のことなのですが、食事にも気をつけてくださいね。

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大腸がんで使われるスチバーガ錠という薬について

大腸がんで使われるスチバーガ錠という薬について

こんにちは。加藤隆佑です。

雪に覆われた路面も、ようやく地肌が見えてきました。また、雪はふるでしょうが、春を感じて、気持ちも軽やかになります。

今日は、大腸がんの方に使えるお薬で、スチバーガ錠というお薬についての説明です。1日1回飲むお薬です。

ただしこのお薬を飲むための条件があります。

「FOLFOX・FOLFIRIやアービタックスといったお薬を使っても、効果がなかった方」が飲んでもよいという条件なのです。
すなわち、3番目もしくは4番目に試みるお薬になります。

気になることは、副作用です。

3番目や4番目のお薬を試みるころには、体力がなくなり、副作用がでやすくなることが多いからです。

日本人に使用した場合の副作用を列挙してみます。

手足の皮膚障害 80% (日常生活に支障がでるものは27.7%)
疲労感  43.1% (日常生活に支障がでるものは6.2%)
高血圧  60% (日常生活に支障がでるものは10.8%)
食欲不振  43.1% (日常生活に支障がでるものは9.2%)

外国人のデータをここには提示していませんが、日本人のほうが、手足の皮膚障害や高血圧がでやすい傾向があります。

せっかくお薬を飲んでも、副作用で食べられなったり、倦怠感が強く、何もする気がしなくなっては意味がありません。

日常生活に支障がない範囲に、副作用を抑える工夫をしていくことが大切になってきます。

また、1番目や2番目に使われる抗がん剤に比べると、切れ味は劣ります。

副作用を我慢して、苦労して飲んだ割には、それに見合った利益を得る事ができないことも多いので、この抗がん剤治療を受けるかどうかは、慎重に考えることも必要でしょう。

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がんの治療によって生じた便失禁を治す方法

● 治療によって生じた便失禁を治す方法

こんにちは。加藤隆佑です。

今日は、治療に伴う合併症の1つである便失禁をどうしたらよいかのお話です。

がんの手術によって、肛門周辺の括約筋という筋肉が損傷を受けると、便失禁をするようになることがあります。

(それ以外の便失禁の原因として、出産や糖尿病があります。)

さて、治療ですが、まずは食事療法です。

便が下痢ですと、便失禁の頻度が増えるので、下痢気味の方には、食物繊維をとってもらいます。

人によっては、薬を使って、便が下痢気味にならないようにすることもあります。

同時に、骨盤体操をすることも大切です。

詳しくは、こちらにありますので、それを参考にしてください。

ここまでのことをすれば、約5割の方が改善します。

それらをやってみても、改善しない場合には、手術を考えます。

仙骨神経刺激療法です。

心臓用ペースメーカーと似た機会を体に埋め込み、排泄を司る仙骨神経に刺激を送ることによって、症状の改善を図る治療です。

はじめに、体の外から電気刺激を加えることを試してみて、それが効果のあった方に、体の中に刺激装置をうめ込むのです。

約7割の方が改善すると言われています。

こちらの方から、その治療法をやっている病院が分かります。

便失禁の治療は難しいのですが、できることを1つずつやっていくことが大切です。